この記事では、指文字を覚えた人向けに、ただ覚えるだけではなく自然と読み取り、表現できるようになる、つまり「習得する」ヒントを紹介します。
指文字はこのブログでも「あ行」から順に紹介しましたが、ほとんどの方は「あ」から順に指文字を覚えたと思います。
そうすると、実際に指文字を思い出す際に、「あ」から順に思い出さないと表現できないという悲劇が起こります。
私も最初はそうでした。
なので、身に付けるポイントは「指文字をランダムに思い出せる」ことに尽きます。
私のおすすめの方法は「指文字を形でカテゴリ分けする」です。

チョキの指文字

これは、「う」「と」「な」「に」「は」と、ちょっと番外編ですが「ら」「り」が当てはまります。
すべて人さし指と中指をのばし、残りの指は握っている、いわゆるチョキの形ですね。
これらをリストアップしたうえで、違いを明確にしていきます。
「う」…指先上、手の甲自分
「と」…指先上、手の甲相手
「な」…指先下、手の甲相手
「に」…指先横、手の甲相手
「は」…指先前、手の甲横
「ら」…指先上、手の甲自分+2指を重ねる
「り」…指先前、手の甲上+「り」の形を書く
このように同じ形だけど違う部分を明確にすることで、「あれ?どっちだっけ?」を防ぐことができます。

スリーピースの指文字

これは、「ま」「み」「ゆ」「わ」が当てはまります。
すべて人さし指と中指と薬指をのばし、残りの指は握っている、いわゆるスリーピースの形ですね。
これらをリストアップしたうえで、違いを明確にしていきます。
「ま」…指先下、手の甲相手
「み」…指先横、手の甲相手
「ゆ」…指先上、手の甲相手
「わ」…指先上、手の甲自分
このように同じ形だけど違う部分を明確にすることで、「あれ?どっちだっけ?」を防ぐことができます。

スリーピースの指文字を見ていると、あることに気づきました。
なんと、「みわ まゆみ」さんという方がいれば、自分の名前を指文字で表すときに、手の形を変えなくていいのです。
なんて便利?!なんでしょう。

指を1本だけ出す指文字

これは、「あ」「い」「せ」「そ」「た」「ひ」と、ちょっと番外編ですが「ち」「ぬ」「の」が当てはまります。
ある1本の指だけを出すのが特徴です。
これらをリストアップしたうえで、違いを明確にしていきます。
「あ」…親指、指先横、手の甲自分
「い」…小指、指先上、手の甲自分
「せ」…中指、指先上、手の甲自分
「そ」…人さし指、指先前ななめ下、手の甲上
「た」…親指、指先上、手の甲横
「ひ」…人さし指、指先上、手の甲自分か横(自然な向きでOK)
「ち」…小指、指先上、手の甲自分+残りの指をのばして指先をつける
「ぬ」…人さし指、指先上、手の甲横+人さし指を曲げる
「の」…人さし指、指先前、手の甲上+「の」を書く
このように同じ形だけど違う部分を明確にすることで、「あれ?どっちだっけ?」を防ぐことができます。

まとめ

指文字を「習得する」ヒントを紹介しました。
ポイントは「指文字をランダムに思い出せる」ことです。
そのためには「指文字を形でカテゴリ分けする」ことがおすすめです。
「指文字をランダムに思い出す」ことができれば、すらすら指文字の読み取りや表現ができるようになりますよ。